第10章 甘い毒は誰のために❥徳川家康
「ほんとに、あんたのこと、愛して...」
そこまでいうと家康はすっと眠りについた。
(え!?)
(い、言いながら寝たの...?)
家康は散々私への愛を言ったあと意識を失うように眠りについた。
(な、なんで...?)
いきなり起きて私に愛を囁いたと思ったらいきなり眠りにつく。
そんな家康に疑問を持った私だったが、素直に嬉しかった私は、その事をあまり気に留めてはいなかった。
それから、半刻ほどが経った頃。
「んん...」
(え...)
家康...?
(また起きたのかな...?)
家康は次の瞬間目をぱっちり開いて私を見つけると。
「... 華、愛してる。」
(え!?)
すると家康は半刻前と同じように私への愛の言葉を呟き始めた。
「すき、だよ。大好きだよ。華。ほんとに好きだよ...あんたのこと。愛してる。誰よりも...」
そう言って家康はまた意識を失った。
(どういうこと、?)
さっきから家康は起きて私へ愛してるや好きなどの愛をつぶやいたあと、意識を失うように眠りにつく。
それからも何回かこういうことがあった。
(これ、なんなんだろう...?)