第10章 甘い毒は誰のために❥徳川家康
それから、1時間も経っていない頃...
「ん...」
「!」
(家康!?)
家康が起きるには早すぎない...?
そんな事を思いながらも家康が目覚めたことに驚きを隠せない私は家康に話しかけた
「家康...?」
私が話しかけると。
「... 華?」
「うん、私だよ!」
「...可愛い。」
(え?)
「ど、どうしたの、家康...」
いきなり家康が発した言葉にびっくりした私をよそに、家康は甘い言葉を言い続けた。
「好きだよ。愛してる。」
「あんたを誰よりも大事にしてる。」
「これから先もずっと一緒だからね。」
(えっ、えっ、え...)
家康はめったに言わない私への愛の言葉を囁き続けた。
そんな家康に私は困惑していると...
「そういう顔も、好きだよ。ほんとに可愛い。」
(は、恥ずかしすぎる...!)
なぜこんな家康が甘い言葉を言い続けているのかは分からないが私にとっては普段聞けないような家康の本音を聞いている気がして嬉しかった。