• テキストサイズ

『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第10章 甘い毒は誰のために❥徳川家康





それから、あっという間に時間が流れた。




政宗が家康を城に連れて帰り、矢を抜くと、家康をすぐ褥に運び、止血をして包帯を巻き、信長様に報告した。



その間、私は家康のそばにずっと居た。



「家康っ、ごめん、いえやすっ...」




家康に刺さった矢は、毒矢らしい。






家康は、目を覚まさない。






そんなふうに家康の側にいると...


がらっ


「!」


政宗が、入ってきた。


「おい、華大丈夫か?ずっと家康の側にいたんだろ?」


「うん、大丈夫...」

こんなの家康の今の苦しみに比べたら比べものにならないだろう。

政宗が口を開く。

「家康はそんなに重い毒じゃなかったらしい。」



「え、ほんと!?」

「あぁ、数日もしたら目を覚ますだろうが、目を覚ましたあとが重要だ。毒が体にまだ回っている可能性があるからな。すぐに動きまわるとまた毒が体を侵すかもしれない。」


「...つまり、安静にさせろって事だよね?」

「ああ、そうだ。」


「とにかくお前も無理するなよ?」

「うん、分かってる。ありがとう。」

その答えに満足したのか政宗はうん、と一つ頷くと部屋を出ていった。
/ 487ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp