第9章 変身!ちぇんじまじっく!❥伊達政宗
そうだ、取り敢えず私は大丈夫ということを伝えなければ。
「きぃきぃ!きぃー!!」
(私は大丈夫!安心してー!!)
部屋を指差して小さい手でグッドを作った。
(あれ、でもこの時代ってグッドとかなかったんだっけ...)
そう思って違うポーズを取ろうとしたとき、
「あぁ、分かった。」
政宗が私に言った。
「華は大丈夫だから安心してと言いたいんだろ?」
(!?!?)
私はうんうんと頷いた。
なぜこんなすんなり伝わるのか。
(戦国武将ってほんとに凄いのかも...)
そんなことを考えていると。
「お前、俺の部屋に来るか?華は今日は居ないんだろ?理由はしらないが。」
(!)
(政宗の部屋に行ける!)
また私はうんうんと頷いた。
その様子を見た政宗は、
「ふはっ、お前、やけに素直だな。」
笑いながら言った。
(...当たり前だよ。政宗だもん。)
喧嘩はしていても私の大好きな人だ。素直になるに決まってる。
「よし、俺の部屋に行くか。」
政宗は私を肩に乗せて部屋へと向かった。