第9章 変身!ちぇんじまじっく!❥伊達政宗
襖を開けたのは、.私の恋仲の人だった。
「...いないか。」
(政宗!?)
この前政宗と喧嘩をしたばかりだというのに何故政宗は私の部屋に来てくれたのか。
「きぃきぃ!」
とりあえず私の存在を知ってもらうために私は声を張った。
「ん?」
政宗が私を見た。
そして、私の目線に合うようにしゃがみこむ。
「おい、どうしたんだ?お前...リスか?」
「きぃきぃきぃ!」
私だよ!華だよ!と言わんばかりに声を張り上げたつもりだったが、届くわけもなかった。
政宗が私に声をかける。
「なぁ、華知らねぇ?」
(私はここにいるんだけど...)
とりあえず、置き去りにされるのは本当に怖い。
置いていかれるような事だけは避けなければ。
「きぃきぃきぃ!!!!」
私はリスの姿になっているのは私だと伝えようとして、止まった。
(きっとこれは薬の効果だ。政宗と喧嘩したばかりで、政宗の本音を知らずに私って伝えていいのかな?)
政宗の心を除くために私はこの薬を飲んだのだ。
(よしっ)
わたしが決めたと同時に。
政宗が私を持ち上げた。
「なんか考えごとしてたらしいが、お前ほんとに華知らねぇか?」