第7章 変身!ちぇんじまじっく!❥徳川家康
(え...)
「俺ね、華と喧嘩したんだよ。俺が変な意地張って華に迷惑かけて...ほんとに後悔してる。」
(家康...)
「あの子は、いっつも真面目で、真っ直ぐに俺に想いを伝えてくれるのに、俺はいつもそっけなくしちゃって...素直になれない。」
でも、と家康が続けた。
「あの子には言ってないし、素直にもなれないけど...俺は、あの子に惚れぬいているんだ。」
(家康っ...)
いま、家康を抱きしめたいのに出来ない。それがもどかしくって小さい手で家康の顔をぎゅっと抱きしめた。
「励ましてくれるの?...ありがとう。」
どれくらいそうしていただろうか。
家康が私から顔を離した。
「あんたってやっぱり華に似てる。」
(え、今のも?)
「あーーっ、早く会いたい。」
家康がそう言ってごろんと横になる。
私もそれに習って家康と向かい合わせにごろんと横になる。
「....あの子はね、俺の本当に大事な子なんだ。ほんとに、愛してるんだ。」
「きぃ」
(私も、愛してるよ)
私がそう言った途端、
ぽんっと音がして、私の体はもやに包まれた。