第5章 方程式のつくりかた❥明智光秀
私は、光秀さんに相応しく...ないの?
どんどん自分が分からなくなってくる。
でも、光秀さんはちゃんと私に愛してる、と言ってくれた。
....それが嘘だったら?
私より香夜さんの方が良いの??
どんどんマイナスの方に流れてしまっていっているのを感じた私は首を振り、香夜さんに告げた。
「私はっ、光秀さんを愛しています。光秀さんが私に返してくれている想いは、私と同じだと、思って...います。」
光秀さんを信じてる。それもまた事実だった。
「ふっ、まぁいいです。貴方よりも私のほうが光秀様に相応しい事を分からせてあげます。」
そう言って香夜さんは去っていった。
(...っ)
一気に神経を使った気がしてその場にへなへなと座りこむ。
私は、光秀さんを信じてる。
信じて、良いですよね...?
光秀さん...
心の中で光秀さんに呼びかけた。