• テキストサイズ

『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第47章 愛してください2❥徳川家康




(もっと授業でもレベル下げて問題出したほうが生徒たちにも分かりやすいのかな...)


そんなことをもんもんと考えながら片付けをしていると..,




がらっ




「!!」



誰かがドアを開ける音が聞こえた。

でもこちらからでは逆光で誰かドアを開けたのかは分からない。


「....?誰?」


俺がそう言うと、入ってきた人物がゆっくりとこちらに近づいてきた。

その姿をよく見ると....







「え.... 高月....?」







そこには、涙を流しながらこちらに向かってくる高月の姿があった。


「っえ、どうしたの?」


何故ここに高月がいるのかは置いておいて、好きな子の泣き顔に弱い俺は思わずその子に近づく。

すると高月は弾き出されたように俺にぎゅっと抱きついた。


「!?」


いきなりのことに頭が全く追いついていない。

しかも高月は口を開こうとしなかった。


「っ、どうしたの、?何で泣いてるの....っ」


そう問いかけてもふるふると高月は首を横に振るだけで何も言おうとしない。


その様子に俺はぽんぽんと優しく背中をさすった。


(....何かあったのか...?こんな急に泣いてすがりつくなんて..,)

普段の高月の様子からは考えられない。







そして、その状態のまま15分ほど経った頃だろうか。

高月がようやく俯いていた顔を上げた。

そして俺を見つめて思い詰めたような顔をする。



「....話して。あんたに何があったのか。」



その様子に有無を言わさぬ口調で高月にそう言うと。

高月はうるうると涙をまた瞳にためて、消え入りそうな声を上げた。





「...先生は、あんな子が、タイプっ、なんですかっ....」







「....は?」




高月の口から何が放たれるかと思ったら、意味がわからない事で俺は顔をしかめる。


「何、あんな子って誰?」



(俺が好きなのはあんただけなんだけど。)


そんな言葉が口から滑り出てきそうになる。だけどそれをぐっと堪えた。






/ 487ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp