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『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第46章 愛してください❥織田信長




「華!帰ろ!」


いつものように話しかけてきてくれる友達に向かって手を振る。

そして廊下を話に花を咲かせながら歩いていると...


「ねぇ!織田先生が先輩に呼び出されたらしいよ!」

「え!それどこ!?」

「美術準備室だって!早く行こう!」

「いくいく!」



後輩と見られる女の子たちが早足で隣を通っていった。

それに思わず立ち止まる。

(え、織田先生が呼び出された....?)


一緒にいた子も驚いてさっきの子たちを振り返っていた。


「いやぁ、すごいね織田先生は。やっぱあのルックスだとモテるんだねぇ」


「っあ....ごめん、私、行かなきゃ」


そんなことを言っているのも耳に入らずに、足が勝手に動き出していた。



「えっ、華!?」


走り去りながらもその子が驚いている声が聞こえる。


「ごめん!!また明日帰るから!!」


でもそう私は叫ぶと後ろを振り返らずに駆けていった。




廊下を全力ダッシュしながらも考える。


(さっき、美術準備室って言ってたよね、)


途中で秀吉さんとも会って何かを言われたがそんなことも今の私には聞こえず、ただただ美術準備室に向かって走った。


















(っ...ここだ)


はぁ、はぁ、と荒れた息を整えながら美術準備室、と書かれた札を見上げる。


既にここには数人の子が来ていると思っていたのに、まだ誰も来ていないようだった。


そっとその扉に耳を押し当てる。

すると、微かながら声が聞こえてきた。



「.....なんです、付き合ってくださいお願いします!!」



「....分かった。良いだろう。」






「!?!?」



扉から漏れてきた微かな声。

だけどその声が私を揺さぶるのには簡単だった。



(え、今、付き合ってくださいって....)


言った。


そしてその後に....織田先生は何と言った?



「わかっ、た....??」



先程中から聞こえてきた言葉を反芻して立ちすくむ。

そして頭をフル稼働させて考えた。




織田先生の言った分かった、とはつまり....??







「っ...!」



そこてひとつの答えを出した私は思わずうずくまる。

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