第5章 方程式のつくりかた❥明智光秀
「新しいお姫様!?」
いつの間にか隣で寝ていた光秀さんが、私が起きたタイミングを見計らって告げた。
「ああ。と、言っても1週間くらい預かるだけだがな。」
(新しいお姫様...!!)
その響きに私はとてもわくわくした。
「その方は、何歳なんですか?」
「お前と、同い年だ。」
(え!)
「同い年のお姫様!?」
光秀さんが頷く。
「それで、今からその姫と対面するんだが、お前も来るか?」
「え、いいんですか?」
「あぁ、そんな堅苦しい物では無いからな。」
「わぁ、行きたいです!」
それから、半刻程経っただろうか。
天守に私と光秀さん、それと信長様が座っていた。
(どんな方なんだろう)
光秀さんの横でわくわくしていると...
「ふっ、そんなに楽しみか」
信長様から声がかかった。
図星でびっくりする。
「え、私そんな楽しみそうな顔してましたか?」
「ああ、早く会いたいと顔に書いていた。」
それに光秀さんも加わる。
「華は何をしても顔に出るのでしょうがないんですよ。」
(えっ!)
「え、そうなんですか...?」
「嘘だ。」
「なっ...!!」
「すぐに光秀の言葉を信じる貴様も問題があるがな。」
信長様も入ってくる。
「なっ....!!!!」
(この意地悪大魔王が2人揃ったら敵うものいないんじゃないだろうか...)
そんな事を考えていると...
「おい、来たぞ。」
光秀さんが囁く。