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『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第46章 愛してください❥織田信長




「っ〜〜〜!!!」


私は慌てて職員室前の扉を閉めた。

そして目の前の秀吉さんに向き直る。


「ひ、秀吉さんがあんなこと言うから!」


「俺は別に何も言ってないだろ....」

苦笑を浮かべながら言う秀吉さんに何とも言えない気持ちを押し込める。

それと同時に秀吉さんが口を開いた。


「....で、お前もう授業始まるがいいのか?」


「えっ」


慌てて廊下にある時計を見ると、針はもう8時半近くを指していた。

授業が始まるのは8時半からだ。


「それも一時間目信長様の授業だろ?遅れたら課題なんじゃないのか?」


「うわあ、そうだ!」


いくら織田先生だからとはいえ、課題は嫌いだ。

私は秀吉さんに一度頭を下げて自分の教室へとダッシュで戻っていった。















______________________



(っはぁ、なんとか間に合った....)


チャイムがなる10秒位前だろうか。

そんなギリギリにようやく私は席についた。


(やっぱり織田先生を見ると見過ぎちゃうところがあるんだよな...)


一度目に入るとずっと目で追い続けてしまう。

はぁ、と私がため息をついたところで、教室の扉ががらっと開いた。


それと同時にざわざわしていた教室の空気がぴりっと引き締まる。

やはり威厳のある織田先生の授業だとみんな気が引き締まるようだ。


先生が教壇に立つとみんな一斉に立ち上がって号令をかける。


それが終わると早速授業に入るのだ。

だけど今日は...


「貴様ら、前から聞いていたと思うが、今日は隣の席の人とペアで学習してもらう。」


(あ、そういえばそんなこと言ってたな)


織田先生の担当は英語のため、ペアで話す授業も普通の授業と同じくらい多い。


「隣の席がいない者はいるか?」


織田先生がそう聞くと...


「あの、私いないです」


後ろの席の子が小さく手を上げた。


(あ、今日は隣いなかったんだな)


後ろの席の子の隣の席の子は体が弱くていないことが多い。


すると織田先生はひとつ笑って


「じゃあ俺が今日は隣に行こう。」


「!!」


私は驚いて前を見る。

いつもは織田先生がかわりに隣に行くことなんてないのに...




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