第4章 夢のなかだけじゃ物足りない❥豊臣秀吉
ドオオォォォン!!!
大きな音と共にぴかっと部屋が光った。
「きゃあああっ!!」
華が叫び、秀吉の胸にしがみついてきた。
(雷か...?)
一応俺も武将だ。雷くらいでは驚かないが、華は相当怖かったのか秀吉の胸の中でぷるぷると震えている。
「おい、大丈夫か?」
「だ、だだだ、大丈夫だよ..」
そう答えた華はよほど怖かったのか声が震えていた。
すると華が口を開いた
「あっ、あのね、秀吉さん...」
「おう」
「わたしっ、雷がっ...宇宙一嫌いなのっ...!!!」
(え)
「華...雷苦手なのか?」
「うっうんっ...」
華は答えてさえいるが未だ秀吉の胸の中で震えている。
秀吉は持て余している両手をどうするか迷ったが、そっと華の背中に置いた。
「大丈夫か?部屋に帰れるか?」
「もっもう部屋から出たくない...っ」
「だがなぁ...寝ないと体弱くなるぞ?」
「じゃあ...お願い、秀吉さん!今日一晩だけ泊めてください!」
(え)
部屋に...泊める?華を?
いや、駄目だ駄目だ。理性がきっと抑えられなくなる。
「送っていってやるから、今日は帰ったらどうだ?」
「っ、一人になるのが、嫌なの...」
そう言っている華の顔はとてつもなく可愛い。