第3章 二人の恋の交差点 ❥徳川家康
家康目線
「俺はね、」
華が俺の言葉に耳を澄ませる。
「あんたのことが、
すきだよ。」
そう言った途端顔に全ての熱が集まったのかと思うほど顔が赤くなったのが分かった。
華が息を呑む。
俺は華の返事を待っていた。
今世紀最大の告白。
それはやっぱりあんたにしかできない。
ねぇ華、俺と、同じ想いを返して_____。
ひとときの沈黙のあと、華が口を開いた。
「ほ、んと...?」掠れていた声だった。
「ほんとだよ。あんたしか見えない。あんたしか、要らない。」
そう言い切ると...
「...っ」
いきなり華がその大きな目から涙を流した。
(え!?)
今世紀最大の告白、もしかして失敗したのか...?
「っ、もしか嫌だっ...」
「違うのっ、!」
華が叫ぶ
それに驚いて声が詰まった。
そしてその次に華から発せられた言葉は。
「私も、家康さんがっ、すき...!!!」
どくんっ
心が大きく揺れたのが分かった。
ああ、この子も俺と、同じ想いで____。
そして華が言葉を放った。
それは俺の心をめちゃくちゃにさせる決定打だった。