第3章 二人の恋の交差点 ❥徳川家康
夢主目線
家康さんが私と同じ想いというのを知った私は、想いが抑えきれなくなり、こう言った。
「家康さんの事、だいすきだよっ....!!」
どくんっ
自分で言って心が揺れ動いたのが分かった。
家康さんが言う。
「ばかっ...!それ反則だから...!」
そういうと私をぐいっと引き寄せた。
そして、感じたこともない力でぎゅーーーっと抱きしめた。
それが嬉しくて、嬉しすぎて、また涙をこぼしてしまった。
それに気づいた家康さんが、身体を離して、
「あんたは今日、よく泣くね」
そう言って笑った。
その笑顔が眩しすぎて、また涙が出そうになったが、その前に家康さんが私に囁いた。
「もう一生離すつもり無いから。覚悟、しといてよね。」
「うんっ...!!」
これは、素直になれない二人の物語の、最初の1ページ。
終。