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『イケメン戦国』永遠に紡ぐ恋ノウタ

第18章 蒼い瞳のその奥を。❥伊達政宗







時は遡り、昼のこと...

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華は、無防備すぎる。




政宗は華の様子を見ていてそう思った。

確かに無防備なのはもともとだが、最近もっと無防備になっている気がする。

誰にでもふわふわ笑って危機感というものを持ち合わせていない。

いや、そんなところも好きなのだが、無防備すぎるのは困る。


なぜなら、



俺は、華が好きだから。





政宗は華が俺と同じ思いを持っていると確信していた。

華が俺の部屋に来て少し揶揄っただけであんなに顔を赤くしているのだ。


俺のことが好きですと言う顔で見上げてくる華が可愛すぎてつい揶揄ってしまう。

だからこそ、無防備すぎるのは困るのだ。


さっきだって家康や信長様に可愛い笑顔を向けている。


そして、今の宴でも...





酒が飲めない俺は茶を飲みながら華の様子を伺っていた。

(秀吉と距離近すぎないか?)


華は秀吉から酒を貰ってすごく嬉しそうにしている。

そしてそのまま隣に座り、酒を飲み始めた。



(あいつ、男の隣で酒飲む意味分かってんのかよ...)


だが秀吉はまだ何もしていない。今ここで奪いに行くのは見当違いだろう。


だが、面白くない。

そんなふうに秀吉と華の様子を見ていると...


「おい、政宗。」


ふいにそんな声が聞こえた。

俺がそちらに顔を向ける。

「...光秀。」


「なんだ、つまらなさそうな顔をしているが?」

光秀は自然な流れで政宗の器に酒を入れようとするが...

政宗はさっと器を持ち上げた。

「お前、卑怯な手を使おうとするな」


その政宗の声に光秀はにやりと口角をあげる。


「なんだ、つまらない顔をしているお前を素直にさせてあげようと思っただけだが?」


「...そんなの要らねぇよ。」

そんなぶっきらぼうな政宗の様子を見た光秀は...


「さあて、華のところに行くかな。」

と言って立ち上がった。


「っ、お前...」

政宗がそう言おうとするがもう光秀は行ってしまっていた。

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