第17章 可愛くなりたい私とかっこいい君。❥豊臣秀吉
華が、倒れた。
秀吉は政務が思ったより早く終わったので華に会いに行こうとしていたのだ。
その時、廊下を歩いている華が目に入った。
(これは前に華が言っていた良いたいみんぐってやつか)
秀吉はさっそく華を見つけたことに自然と頬が緩む。
そして目の前を歩いている華に駆け寄ろうとしていた。
しかし、秀吉は違和感を感じた。
目も虚ろで、足元がふらふらと定まっていない。
ぼーっとした感じでなにも考えていないようだ。
そして、細かった体がより一層細くなっている。
(華...?)
どうしてこんな姿になっているのか分からず、華に駆け寄ると、
華が俺の方へと倒れ込んだ。
「華!?」
倒れ込んだ華に向かって声をかける。
「おい、華!大丈夫か?」
そう声をかけるも、もう意識はなくなっていた。
(くそっ...!!)
なぜこんな事になったのかは分からないがとりあえず家康のところに連れていかなければ。
俺は華を抱き上げた。
(!?)
秀吉は、困惑した
(どうしてこんな軽すぎるんだ...?)
前から軽い体が、もう中身が詰まっていないように軽い。
(...っ、家康のところに早く連れていかないと、!)
そうして俺は駆け出した。
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「秀吉さん、入りますよ」
襖の向こうから家康の声がする。
「あぁ。」
その声でふわふわの猫っ毛を揺らして家康が入ってきた。
とりあえず華は俺の部屋へ運び、そこに家康に来てもらった。
華は今も、意識を失っている。
「何があったんですか」
家康が問う。
秀吉はかなり動揺していたが、ゆっくりと答えた。
「っ、華が、俺が帰ってきて、華にっ、駆け寄ろうとしたら、倒れたんだ...!」
文字の順番がばらばらになった気がするがどうでもいい。
とりあえず家康に伝えなければ。