第15章 戯れなんて、言わないで。❥織田信長
(...信長様の、ばか。)
私は布団にくるまりながら信長様の事を想っていた。
(夜まで遅くなるなんて言ってなかったのに...)
私はそんなことを考えながらも隣にはいない愛しい人のことを思い浮かべながら眠りについていった。
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華が眠りについて少し経った頃。
すうっと襖が開く音がして男が一人、入ってきた。
その男は真っ直ぐに華のもとへ向かうが...
「...もう、寝たか。」
その男は少し残念そうな表情を浮かべると華に近づいた。
そして、華の頭を撫でながら
「...遅くなって、すまない。」
と、呟き、自らも華の隣へと潜り込んでいった。
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翌朝。
「ん...」
(!!)
私が目を覚ますとなぜか信長様が隣にいた。
すーすーと穏やかに眠る信長様を見つめる
(信長様...)
私は今すぐ信長様に聞きたいことがたくさんあったが
今はこの寝顔を少しだけ見ていたいと思った。