第2章 貴方と永遠に歩んでいきたい『後編』❥伊達政宗
「もう嘘つかなくていいよ...!!政宗の気持ちが私に無いことはもうわかってるの...!!!!」
(...!?どういうことだ...?)
政宗の気持ちは華にしか向いていない。
それはあられもない事実だ。
「何言ってんだよ、俺はお前しか愛してないぞ、」
「分かってるの!政宗が女の人と会ってて...!口づけしたり手を繋いでたりしたの見たんだよ...!!!」
「もう分かってるから.!気持ちがもう私にないなら言って...!!!」
(!!!!)
(あれを、見られてたのか...)
(なるほどな...)
華は次に政宗から発せられる言葉が怖いのか目をぎゅっと瞑っている。
...馬鹿だな。
俺の気持ちはお前にしかないというのに。
「俺はな、華。お前しか愛していない。本当だ。」
その政宗の誠実な声に華はそっと目を開く。
「俺はお前しか要らない。お前しか眼中にないんだ。俺が確かにあの女と手を繋いだりしていたのは本当だ。でも俺の気持ちはお前にしかない。信じてくれるか?」
「...それだけじゃ信じられないよ...。」
華が呟く。
「そうか...。じゃあ少し面倒だが、一度御殿に帰らないか?そこにすべて答えがあるんだ。」
「え、答え?」