第14章 君と私の恋愛予想図❥真田幸村
____幸村が、私への思いを、きちんと伝えてくれた。
それは私の心にぐっと入りこんで優しく包んでくれるものだった。
そして、幸村が言い終わったタイミングを見計らって私は口を開いた。
「...私も、幸村のこと、ほんとに大事だし、愛してる。」
少しだけ震えながらも伝える。
「...でも、だからこそ、不安なところもいっぱいあった。幸村と喧嘩したくないのにしちゃうところとか、すぐ仲直りできないところとか。」
幸村はまた黙って私の話を聞いていた。
その目線はすごく優しくて、とん、と背中を押されるような気分だった。
その目線を受けながらもわたしは言葉を発する。
「でも、幸村の話聞いて少しだけ変わった、かも。私達は私達のペース...段取りで動いていけたらいいんだなって、思えた。私と、幸村の気持ちが同じところにあればそれでいいんだなって、思えたよ。」
幸村は優しく聞いていたが、いきなり私の側に寄ると。
ふわっ
そっと私を抱きしめた。