第14章 君と私の恋愛予想図❥真田幸村
幸村が囁く。
「...俺も、そう思う。俺達の気持ちが同じところにあればそれでいいよな。」
「...うん」
どれだけ喧嘩をしても私達の気持ちが側にいれば、きっ大丈夫だろう。
本気で今、そう思えた。
そんなことを考えていたとき、
幸村が不意に口を開いた。
「...じゃあさ。」
「..ん?」
「逢瀬のやり直し、するか?」
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「わあっ、幸村、お団子食べよう!新作だって!」
私は幸村と逢瀬のやり直しに来ていた。
「おーおー、分かった。転ぶなよ?」
走り出した私に幸村が声をかける。
それはいつも通り、だったが、
いつもの店主が笑いながら言った。
「あれ、今日は喧嘩してないのかい?」
それに幸村と私がニコっと笑って同時に言う。
「大好きな、人なんで!」
「大好きな、やつなんで。」
そう言って
「「!!」」
同時に言ったことに驚いて幸村と顔を見合わせて笑っていた。
そんな私達を店主が優しい顔で見つめていた。
終。