第14章 君と私の恋愛予想図❥真田幸村
その頃。
(私と幸村はやっていけるのかな。)
私はそんな事を考えていた。
幸村と喧嘩をしていたのは恋仲になる前からだったが最近は本当に頻度があがっている。
それは、きっと私も幸村も望んでいないことだが、ついつい言葉が出てしまうのだ。
きっと私にもたくさんの原因がある。
でも、幸村と会うと会えて嬉しいという気持ちとまた喧嘩してしまうという気持ちとがせりあがってくる。
それが、怖いのだ。
喧嘩してしまうという気持ちが出てしまうことが怖い。
自分が。怖くなる。
そんな気持ちを抱えていたとき。
「入るぞ!」
(え。)
がらっ
そう音を立てて入ってきたのは...
(ゆ、幸村!?)
幸村が無理矢理私の部屋に入ってきた。