第14章 君と私の恋愛予想図❥真田幸村
幸村がいきなり部屋に入ってきて、突然こんな言葉を口にした。
「お前がいなきゃ駄目だ。」
「...え?」
いきなりすぎる言葉に理解が追いついていない。
わたしが?マークを頭の上に浮かべていると...
「だから、お前がいなきゃ俺は駄目になるって言ってるんだよ!」
幸村が、叫んだ。
「っ...」
それに応戦するように私も言葉が口から滑り出た。
「私だって、幸村がいないと生きていけないよ!!」
そう言うと幸村は少し驚いたような顔をしたが、同じように反撃してきた。
「俺だってお前がいないと生きていけないんだぞ!」
負けじと私も叫ぶ
「幸村は知らないと思うけど、私、本当に幸村のことが好きなの!!」
言うつもりのない言葉がするりと出てきた。
それに幸村は不意をつかれたような顔をしてはっと目を見開いたが、
また応戦するように幸村が叫んだ
「俺も、お前のことを一番愛してる!」
「私だって!」
そんないつのまにか愛の伝え合いになってしまった言い合いをいつまで続けていただろうか。