第14章 君と私の恋愛予想図❥真田幸村
そう、言い返してしまった。
後悔してしまったときにはもう遅い。
だが俺もあいつも苛立っていた。
お互いに背を向けてしまったのだ。
それで、今の状況に至る。というわけだ。
少し、時間がたって頭が冷静になってきた頃。
(...そういえば。)
俺と華は最近喧嘩ばかりしている。
この前だって些細なことで喧嘩をしたばかりだ。
1ヶ月に何回かくらい喧嘩をしているが、どれもこれも小さいような事ばかりだ。
そして今回のように逢瀬が台無しになることもあった。
だか、俺の華への愛は全く途絶えていない。
むしろ、好きすぎて困ってるくらいだ。
でも、きっとあいつにはそれは伝わってない。
それどころか心配しているのではないだろうか。
私と幸村はやっていけるのかな。
そう呟いている華の様子が容易く想像できる自分にも嫌気がさしたが、
とりあえず華のところに行かないと、と思い。
俺は重い腰を上げた。