第14章 君と私の恋愛予想図❥真田幸村
幸村目線
俺は、自室でイライラした気持ちを必死にこらえていた。
それは、少し前のこと。
俺は華と逢瀬の約束をしていた。
そしてあいつが少しだけ時間に遅れてきた。
「幸村!遅くなってごめんね!」
あいつがそう謝ってきた。
...でも、俺は。
「...なんで遅くなったんだよ。」
つい、そう言ってしまった。
今日は久しぶりの逢瀬のため、凄く楽しみにしていたのだ。
だから、つい、そんな言葉が出てしまった。
...すると。
「私だって、遅くなりたくてなったわけじゃないもん!」
華が反撃してきた。
それに、苛立ってしまったのだ。
例え、遅くなりたくて遅くなったわけじゃなくても、ここはもっと違う態度があったんじゃないか?
そう考えてしまった俺は、ついこんな言葉を発してしまった。
「あー、そーか。じゃあもうお前なんてしらねー」
すると華は、涙をいっぱいに溜めた目で俺を見た。
やばい、そう思ったときだった、
「幸村のばかっ!!!!もう知らない!!!」
それで、つい、俺は。
「おう!!!!!俺も知らねーよ!」