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【金城剛士】あえてコトバにするなら【B-project】

第11章 絶頂エモーション.5


和南が9人でキャンプに行くことを大黒社長に報告したら、わざわざ知り合いからコテージを借りてくれたらしい。今回はそのコテージをありがたく借りて、キャンプをすることになった。
あ、明謙と殿くんも来たがってたけど、2人とも仕事が入ってて泊まりは無理だったみたい。とっても残念そうだった。
当日、剛士の運転で着いたのはCostco。食材など必要なものを買い物に来た。大きなカートを楽しそうに押す悠太。目につくものをどんどん買おうとするが剛士がそんな悠太を叱った。

「大きくてワクワクしちゃうな〜♪あ!僕これ食べたいっ!」
「こら、阿修!余計なもの買うな。」
「もー。ごうちん、お母さんみたい!」
「?!」
「あっはっは。うける。」

僕は剛士がお母さんみたいってセリフにバカうけた。剛士にじろりと睨まれたから片手で謝っといた。
そんな僕らのもとに、はしゃいだ遙日が大きな塊肉を持ってきた。

「肉!!肉買いましょう!!」
「でかっ!」

僕はさっきの続きで笑い上戸と化している。ひーひー笑う僕の背中を健十がポンポンと優しく叩いてくれた。

「僕、これ食べたい…」
「2人とも、食の好みは真逆なんだな。」
「性格も割と真逆なんですよー。」
「へえ。面白いね。」

唯月が持ってきたのは魚の干物。たしかに焼くと美味しいけどそれBBQ違くね?健十と和南は面白そうに2人に話しかけた。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

かなり大きい車を和南がレンタルしてくれて、最初は剛士が運転してたけど途中の休憩地点から和南が運転した。コテージまでの道を迷わず来れたのは、さすが和南と言うべきだと思う。

「ついたー!」
「ごうちん、カズくん、運転お疲れ様〜!」

1番に車から出た僕は、思いっきり美味しい空気を吸ってのびをした。うしろから悠太が運転手のふたりを労った。
和南は健十に鍵を渡し、剛士と荷物を下ろしている。
健十は双子を連れて、コテージのドアを開けた。

「お邪魔しまー…うわぁあ!!」

健十の叫び声が辺り一体に響き渡った。
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