【金城剛士】あえてコトバにするなら【B-project】
第9章 絶頂エモーション.3
僕は倫毘沙の腕枕で、くっついて目を閉じた。
「トモ。」
「?」
「トモって読んで。」
「トモ…」
「愛してる、漣。」
「……」
「ほら、ハニー。寝る前のご挨拶。」
「……愛してる、トモ。」
照れながら台詞を口にした僕のことを、倫毘沙はぎゅっと抱き締めて、お互い眠りについた。
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翌朝。僕は朝から取材だったので、起きてハッとしてバタバタと走ったら、豪華な朝ごはんと僕の荷物が準備してあった。
「やぁ。ハニー。おはよう。」
「と、倫毘沙!荷物ありがとう!僕はもう行かなきゃ…」
「トモ、ね?それと、行くならサンドイッチ持って行って。」
「トモ、ありがとう!行ってきます!」
僕は倫毘沙の頬にキスをして、マンションのロビーまで走った。澄空さんが待機してるはずだ。
後で考えたら少し恥ずかしいけど、恋人同士ってこーゆー事するよね?
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取材のあと、THRIVEと会議だったので悠太と健十に根掘り葉掘り聞かれた。でも普通に恋人同士らしく平和に過ごしているので特に面白い内容もなく、特に健十は面白くなさそうだった。
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会議の合間。僕は自販機にコーヒーを買いに来ていた。そしたら自販機の隣で座り込んでガラ悪くコーヒーを飲んでいる剛士がいた。
「剛士。お疲れ。」
「おう。」
そのあと特に会話もなく、僕らは会議室へ戻った。
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今日は会議の後ジムで少し筋トレしてからキタコレの部屋に帰った。僕はシャワーを浴びた後、アンディの作ったご飯を食べて、倫毘沙を待った。
「ただいま。漣。」
「おかえり、トモ。」
おかえりなさいのハグの後、倫毘沙はすぐ食卓に着いた。
「今日は何をしていたんだい?」
「今日は会議の後、ジムへ行って筋トレしてきたよ。」
「そうか。漣は熱心だね。」
倫毘沙はニコニコしている。
僕は食べ終わって食器を片したあと、ソファに寝転んでテレビを見ていた。
倫毘沙は食後の紅茶の後、シャワーを浴びに行った。
「ただいま、ハニー。今日のスキンシップは、マッサージにしよう。」
「!うぁ、気持ちいいー。」
倫毘沙が僕の生足を持ち上げて、丁寧にマッサージし始めた。