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【金城剛士】あえてコトバにするなら【B-project】

第4章 鼓動アンビシャス.3


「眠れないのか。」

二段ベッドの下の剛士から話しかけられた。
疲れてるのに、こんな時間までよく起きてるな。

「剛士も、眠れないの?」
「……まあ、そんなとこだ。」

僕は、剛士に気持ちを吐露した。

「毎晩、お父さんに殴られる夢を見るから、眠るのが嫌なんだ。」
「……」

剛士は少し黙ったあと、ため息をついた。

「んじゃ、こっち来いよ。」

僕は剛士のベッドで初めて横になった。一人っ子なので同い年の誰かと眠るのは初めてだったから緊張した。でも、剛士の匂いに包まれて、隣の剛士がさりげなく手を繋いでくれて、緊張なんてどっかいった。嬉しい気持ちでいっぱいになって、剛士とピッタリくっついて、僕は眠りにつく事が出来たのだった。

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それから毎晩僕は剛士とくっついて寝た。
必然的に普段の距離も近くなって夜叉丸さんはとっても喜んだ。
お前ら仲良すぎじゃね?って友達にはからかわれたけど、僕にとってはどーってことないし、平気だった。剛士は怒ってたけど。

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ー現在ー

ってことを朝から思い出して、ちょっとにやけて居たらいつの間にかジョギングから帰ってきていた剛士にあたまチョップされた。

「なーにニヤニヤしてんだよ。」
「剛士との馴れ初めを思い出してた。」
「きっしょ。」

剛士がくつくつと笑ってて、僕も笑えてきた。
淹れたてのコーヒーを剛士に渡して、自分のコーヒーをもう一度いれることにした。

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