第2章 転校生
それから今日1日ことあるごとに声をかけたが
N「大丈夫です。ほっといてください。」
の一点張り
俺はみんなと仲良くしたいだけなのに
迷惑だと思われているのだろうか
結局なんの進展もないままだった
O「おーい!翔くーん??」
S「あ!ごめん!何?」
この人は1個上の大野智
βのはずなのに匂いに敏感らしく俺がΩなのもばれて一時期焦ったが、周りに言いふらすこともなく普通に接してくれている
今では信頼していてこうして毎日一緒に帰っている
O「どうしたの?ボーッとして」
S「今日転校生来たんだけど、なんか相手にされなくてさーどうしたらいいんだろう」
O「うーん。転校初日で緊張してただけじゃない?時間がたてば馴染んでくるよ。」
そんなもんなのかなぁ
心を開いてくれるのを待つしかないか~
この時の俺はあまり深く考えていなかった
まさか二宮があんな過去を抱えて苦しんでいたなんて・・・