妖精の夢~Another Story~【気象系BL】
第7章 Miracle of the Red Fairy
このお話は、本編の続きのアナザーストーリー
こんな続きがあっても面白いよね…。
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智が幼い子供になってしまってから、
数か月たったある日
「しょうくん…だっこ!」
智はソファーから両手を大きく広げて翔を呼んでいた。
「智、チョット待って…」
翔は智に背中を向けて
探し物をしていた。
「今、手が離せないんだ…」
「イや…だっこ!!!!
しょうくん…うッ…うッおいりゃ
…だっこしゅる…」
翔が振り向くと、
目に涙をいっぱい溜めた智がいた。
「うッ…おいりゃ、ねんねしゅるの!!
しょうくんがだっこしにゃいと…
おいりゃ…ねんねできにゃいもん…」
「!!!!!智なんで泣いてるの??」
「…うッ…だっこ…して…」
翔は大きくため息をつくと
手を止めて智の方に近づき
優しく抱きしめた。
「智おいで、抱っこしてあげるよ。」
翔の腕の中で智は
「しょうくん…
おいら、しょうくんがだいしゅきだよ…」
「…さとし…も~ホントに可愛いんだから…」
智の頭をなでなでしながら
顔を覗き込んだ。
「よしよし…ねんねしようね」
「うん!!ねんねしゅる~」
翔は背中をポンポンと叩きながら
あの子守歌を歌ってあげた。
智はあっという間に…
スヤスヤ眠り始めた…
「寝顔は本当に天使だよなぁ~」
その可愛い首筋に顔をうずめて
「智……もうじき俺の誕生日なんだよ…
昔どんぐりのプレゼントくれたよね…
今年は……」
そして、
そのまま智を抱えたままソファーに座ると
可愛い唇にチュッとキスをした……
「これで我慢かなぁ…」
そんな事を考えながら、
子供の温かい体温を感じながら
翔も智と一緒に寝てしまった……。