妖精の夢~Another Story~【気象系BL】
第6章 Lovely bouquet
「俺から入れていい?」
「まぁいいけど…
すぐ交代しろよ」
潤はお預けを食らって、
仕方なく近くの椅子に腰掛けた。
雅紀は待っていたとばかりに
智の腰を引き寄せ、
一気に自身を挿入した。
「ああぁン…!!」
智の躰が大きくのけ反る。
腰を打ち付けられ、
何度も何度も甘美な喘ぎを漏らした。
「ん…すごくイイよ、さとちゃん…」
「あぁっ…ふ、ぁ…ン…!!」
智自身も再び熱を取り戻し、
二度目の絶頂を迎えようとしていて。
互いに快感に酔いしれていた。
「…俺も我慢出来ねぇんだけど…」
しばらく傍観していた潤は
耐えかねたように口を開いた。
こんな光景をただただ眺めているなんて、
蛇の生殺しだ。
潤自身も、既に限界を迎えている。
「しょうがないなぁ……
じゃ、一緒に挿入れちゃう?」
とんでもないことを口走った雅紀。
一瞬にして智の表情は真っ青になる。
「ぃ、ゃだ…
そんなの……入ん、ない…!!」
「さとちゃん…
やってみなきゃ分からないでしょ?」
そう促され、繋がったまま体位を
変えられる。
今度は雅紀の上に座らされた。
「ゆっくり挿入れるからな…」
恐怖に涙を流す智の頭を優しく撫で、
潤は僅かな隙間に自身を埋め込んだ。
「っ―――!!」
あまりの衝撃に、
智の目の前は真っ白になる。
「やっぱり、ちょっとキツいか?」
「んー…多分大丈夫…じゃない…?」
自身を挿入し終わると、
二人は同時に律動を始めた。
狭い内壁が擦り合い、
感じたことのない快感が生まれる。
「ひ、くぁ…あ、あぁ――っ!!」
激しく躰を揺さぶられた智は、
熱を放つとすぐに意識を
手放してしまった。