妖精の夢~Another Story~【気象系BL】
第6章 Lovely bouquet
「ここへ来るの久しぶりだね…」
智は、潤に支えられながら
楽しそうに呟いた。
意識ははっきりしているものの、
久しぶりの酒のせいか
躰がついて行かないような気がしていた。
「智はあんまり酒強くないんだから
無理するなよ…」
潤は溜め息混じりで智の肩を抱え直す。
昔はいろいろあって
飲みに行くことなんて無かったのに
今では、こうして仲良く三人で
飲みに行ったり、遊びにも行く
そして、必ず最後は風間君の動物病院に帰ってくる。
いつしかそれが当たり前になっていた。
「ま、適当に座って
風間君に迷惑にならない程度なら
騒いでもいいから…」
雅紀は家にあった酒や食べる物をテーブルに広げた。
「そうだな…
じゃ、遠慮なくっ」
潤は智をベッドにそっと寝かすと
ビールを手に取った。