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妖精の夢~Another Story~【気象系BL】

第3章 Yellow fairy happy time


今回の舞台は妖精界です。


まだ大人の妖精になる前の幼い双子の兄弟の話。

どんぐり事件の前後かなぁ~




智と和也は大人の妖精になる為に
日々いろいろ事を勉強しないといけないのだ・・・


智「かじゅ…ねぇ…かじゅ…。
お勉強の時間だよ。
……かくれんぼしてないで、
おいらに本読んでよ・・」

和「そんなの自分で
読めばいいじゃないですか?」


智「かじゅの意地悪・・
おいら字が読めないもん!」

智は自信満々に答えた。

和「そんな胸張って答える事
じゃないですよね・・・」

智「いいじゃん・・
ねぇ・・かじゅ読んでよ!」

和「嫌です!」

智「嘘ちゅき!
昨日読んでくれるって言ってくれたじゃん‥」

今にも泣きそうな智をほっといて

森の広場まで逃げてきた

智は頑固だから・・
一度決めたら絶対に諦めない・・・

智「かじゅ・・どこ?
約束したもん・・約束・・・」

智は和也の事を追いかけて
ここまで追いかけてきた。

何故か・・
少し嬉しそうな表情なのはなぜ?

智「かじゅ・・お散歩するの?
おいら・・お散歩も大好き・・・」

全く意味が解らない・・・
智の気持ちはほっといて・・・

和也は笑いながらついてくる智に
イライラしていた。


智「かじゅ・・おいら疲れた・・。
お散歩も好きだけど・・
お腹も空いてきちゃった・・かじょ
なんか持ってる?」

和「持ってるわけないだろ!!!」


智「おいら・・こまっちゃうよ・・」


和「知るか!!

お前が勝手についてきてるだけだろ!!」


溜め息と嫌み混じりに言ってみても
全く無意味だと解っていたけど・・







和也と智は双子の兄弟だから

この我が儘ぶり?天然にも慣れている。


でも・・・

良いように振り回される毎日は、

いろんな意味で体力を消耗する。



和「はぁ…智…このままじゃ
大人の妖精になれないよ…

人間界に行ったらすぐに食べられちゃうよ・・・」


智「大丈夫だもん!

その時は、ずっっっと かじゅと一緒だもん!

おいらの事守ってくれるもん・・・・」

ニヤリと笑う和也。


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