妖精の夢~Another Story~【気象系BL】
第2章 Purple fairy sweet days
俺は智をチラチラみながら・・
少しでも機嫌を良くするために
潤「入浴剤入れてやるよ。」
智の好きなラベンダー入浴剤を入れてやった。
智「ふん…」
そっぽを向きつつも顔が赤らむのが分かる。
あっちょっと嬉しそうになってきたなぁ~
よしよし、これでご機嫌は少しは良くなるかなぁ?
俺も並んで大人しく湯船に浸かった。
お世辞にも広いとは言えないバスルームだけど
だからこそ、こうして密着できる。
暖かいお湯は心地いいし、
入浴剤の良い香りがする。
なんたって、隣には大好きな智がいる。
これは俺の夢だ!!
よし!決めた!
俺は、なんと言われようと
このシチュエーションは逃すわけにはいかない…!!
でも、ここは優しく肩を抱いてやるか…
いや、待てよ・・
思い切ってガバッと抱き付いてしまうのもいいよなぁ~
いきなりキス、ってのもアリだよな…
さて、どうしようかなぁ~
智は俺の顔を覗き込んできた。
智「何か変なこと考えてるでしょ・・・」
ギクッ
潤「な、何言って……んなわけ…」
俺の横顔に、智の冷ややかな視線が突き刺さる。
やばい・・・
俺としたことが・・・
今のは不意打ちだった…!!
妄想に浸りすぎて、表情がつい緩んでしまったっ…!!
智「ふふふ・・やっぱりね・・・」
乾いたような笑い。
今ので考えていたことが見透かされてしまったようだ。
智「じゃあ…俺は長湯できないし、
おかしな真似される前に、
上がろっと・・・」
智は立ち上がり、
俺の顔も見ず、浴槽から出て行こうとする。
俺は、やっとの思いで訪れたチャンスに
ものの数分で、ダメにしてたまるかっ…!!