第5章 不真面目な上司と部下【リヴァイ】
直属の上司に恋をしてしまった挙句、寝込みを襲ってしまう不真面目な部下の私は、バレたらきっと怒られてしまう。
兵長補佐という立場も追われてしまうかな。
あぁ、でも、今日くらいは、頑張ったご褒美でキスくらい、いいでしょう。
「好きです。だから、勝手にキスをしても怒られない人を、
どうかずっと、作らないで。」
眠るリヴァイ兵長の頭を優しく撫でると、柔らかい髪がサラリと揺れた。
【起きるタイミング、完全に逃しました】
ちょっとした悪戯のつもりが、返り討ちに合った。
どうしたものか。
本当は起きてたと言ったら、彼女は怒るだろうか。
それとも、顔を真っ赤にして恥ずかしそうにするのだろうか。
上手に隠してたその気持ち、勝手に聞いたことは謝る。
だから、怒らないでくれ。
勝手にキスをしたことは、怒ったりしないから。
お前だけ、特別だ。