第31章 日常16:僕の彼氏を紹介します
「あのね、別に倦怠期とかじゃないし、喧嘩もしてないよ?」
だいたい、付き合ってまだ半月と経ってないのに、もう倦怠期とかにはなんないし…
喧嘩をしようにも、超が付く程の口下手な僕だから、お口で僕が翔くんに勝てるわけがない。
つまり、喧嘩にはならないってこと♪
「それに相性は、僕が言うのもなんだけど、バッチリ…ってゆーか、ね?」
「う、うん…」
「じゃあ…、どうして?」
今度は和が首を傾げる。
相葉さんはとゆーと…、和に口を塞がれて「フガフガ」と藻掻いている。
ふふ、流石和だよね?
相葉さんが入って来ると、全然お話が進まないこと、よく分かってる(笑)
「んとね、理由はいくつかあるんだよ…ね?」
「ま、まあ…、うん…」
そう…、僕達が暫くエッチを禁止にしたのには、それはそれは深い理由がある。
「翔くんがね、僕のウェディングドレス姿見たいって…言ってくれて…、ね?」
「俺、あの時殆ど見れてなかったし、気付いた時にはもうボロボロだったし…、だからちゃんと見たいな…って…、ね?」
照れたように頭を掻いて、翔ちゃんが僕を見つめる。
そのお顔が、まるでお猿さんのお尻みたく真っ赤になってるから、僕のお顔もつられて真っ赤になってしまう。
「ふーん…、でもさ、それだけの理由でセックスしないとか、変じゃない?」
お口を塞いでいた和の手を剥がし、相葉さんが確信をつく疑問を投げかける。
当然、
「そ、それは…、ねぇ…?」
僕達は言葉に詰まってしまって、赤いお顔を見合わせることしか出来なくて…
だってさ、翔くんが絶倫過ぎて、僕の腰がウェディングドレスの重さに耐えられなくなると困るから…、なんてさ…
しかも、すぐキスマーク付けたがるから、とかさ…
和はお姉ちゃんみたいな存在だよ?
親友だとも思ってるよ?
でもさ…、流石に言えないじゃん?
相葉さんがいる時は特に、ね?(笑)