第25章 scene5:チャペル

僕に息をする間も与えることなく、代わる代わる僕のお口に捩じ込まれる男達の塊…

酸素が足りてないのか、頭がボーッとして来て…

一瞬意識を手放しかけた僕の首筋に、

｢休んでる暇なんてないのよ？｣

NINOがカリッと歯を立てた。

そして尖った爪で胸の先を掻かれると、

｢あ…、あんっ…｣

それまでとは違う…、NINOが触れた所からジワーっと熱が広がって行くような、甘い甘い痺れが広がった。

勿論、男達が触れている部分は、吐き気を感じるくらい気持ち悪いことには変わらないんだけど…

でも不思議とNINOが触れた部分だけは…、そこだけは何かが違った。

だから、NINOの指が僕のお腹の上を通り、息子くんも通り過ぎ、後ろに突き入れられても、僕の身体は素直に指を受け入れることが出来た。

NINOの指が僕の蕾ちゃんを出挿りするのに合わせて、腰だって勝手に揺れた。

｢くくく、見て？ 乱暴されて感じるなんて…、あなたが選んだのは相当な淫乱なのね？｣

僕の胸と中を弄りながら、NINOが相葉さんに向かって言う。

｢い…や…、言わない…でぇ…っ…｣

僕は息を途切れさせながら、それでも必死に訴えた。

だって現実じゃないよ？
お芝居だよ？

だから本当に相葉さんを愛してるわけじゃない。

でもね…、見られたくなかったんだ。

例えお芝居だったとしても、愛する人に、こんな浅ましい姿…見られたくなかった。

なのに…

｢あら？ やだ、あなたったら、これから結婚しようって相手がこんな目に合ってるのに、勃ってんじゃない｣

｢くっ…｣

え…？
どう…して…？
嘘…、嘘だと言って…

でもそんな僕の願いも虚しく…

｢ほら、立ちなさいよ｣

NINOに言われ、松本さんが相葉さんの脇を抱えるようにして立ち上がらせ、

｢もっと近くで見なさいよ｣

僕の足元近くまで押しやった。

｢い…や…、見ないで…っ…｣

こんな僕を…見ないで…