第24章 scene5:ツルテカな僕
剃刀の刃先が、シェービングフォームを塗った僕のお股…、丁度息子くんの付け根くらいの位置に宛てられる。
シェービングフォームが塗ってあるとはいえ、剃刀の刃先はやっぱりヒンヤリ冷たくて…
「動かないでよ?」
シーツをギュッと掴んで堪えるけど、ついでに息も止めてみるけど…
「あ、ね、ちょっと…、無理っ…」
擽ったいのだけはどうしても我慢出来なくて…
「こーら、動いたら本当にちょんぎっちゃうよ? 良いの?」
僅かに腰を引いたら、和に怒られちゃった…
「ごめんなさい…。HIME、ちゃんと我慢するから、ちょんぎらないで?」
あ、あと、血塗れになるのも嫌よ?
「分かったら大人しくしててよ?」
「はぁい…」
「あ、あと、もう少し足開いてくれる?」
言われて僕は、それまでシーツを掴んでいた手で、大きく開いた自分の膝を抱え込んだ。
「こ、こう? これで良い?」
「くくく、完璧(笑)」
なんか…凄い格好させられてる気はしないでもないけど、今の僕は和には絶対逆らえないから仕方ないよね?
だって僕…、息子くんちょんぎられるのも、血塗れにされるのも嫌だもん!
剃刀に付いてシェービングフォームをタオルで拭い、再び刃先が僕のお股に宛てられる。
そして…
ジョリ…、またジョリッ…と、とーっても嫌な音がして、その度に僕のお股の毛が剃り落とされて行くのが分かった。
ってゆーか、和の息が…
ううん、お口から吐き出される息だけじゃない、鼻息が…、和が手を動かす度に息子くんの先っぽにかかって…
擽ったいんだけど、凄く気持ち良くて…
「は…ぁ…ん…」
気がつけば、僕のお口から漏れる息も、けっこうな熱量を含んでいて…
「くくく、感じてんじゃないよ(笑)」
和は笑うけどさ、仕方ないじゃん?
僕自身、何でだか理由は分かんないけど、僕の息子くんたらやたらと敏感になっちゃってるんだから…