第23章 scene5:“初”エステ♡
でもさ、無理だよね?
綺麗になるためのマッサージだって頭では分かっててもさ、斗子さんの指先が乳首ちゃんを掠める度に、決して強くはないけど、でも確かな電流みたいなのが全身を駆け抜けて…
「んぁっ…」
意識なんて全然してなくても、自然と声が漏れてしまい…
当然…
「あら(笑)」
とうとう紙のパンツを突き破ってしまった息子くんを見下ろして、斗子さんが驚いたように声を上げるけど、仕方ないじゃん?
僕ってば自他共に認める敏感体質だし、それにこのところ中途半端な状態で終わっちゃうことも多かったから、余計に感じやすくなっちゃってると思うんだよね。
「ごめんなさい…、僕…」
「良いのよ、謝らなくても。元気になってしまうのは、それだけ私の施術が気持ち良いってことでしょ? だから気しないで?」
斗子さんはそう言ってくれるけどさ、この状態は流石にちょっと気まず過ぎる。
ただ、どうすることも出来ないんだけどね?
今の僕って、まな板の上の鯉状態だから、息子くんの熱が冷めるまでこのままでいるしかないんだけどさ…
「それにしても、話には聞いてたけど、HIMEちゃんの肌って本当に滑らかね」
え…?
「何て言うのかしら…、指が吸い付いてく感じ、って言ったら良いのかしら…、とても柔らかな肌をしてるのね」
「そう…ですか?」
自分では意識したこともないし、良く分かんないけど…
「何かケアとかしてるの?」
「ううん、全然…」
勿論、撮影の前日とかは、一応ボディクリーム塗ったりとかはするけど、それだってムダ毛処理の後カミソリ負けしちゃうからしょうがなくしてるだけであって、それ以外は特に何もしていない。
「そうなのね…。でも…、本当に羨ましいくらい綺麗だわ」
そうかな…、斗子さんだって十分綺麗だと思うけど、でも…
斗子さんみたく綺麗な人に褒められると、ちょっと?…かなり?嬉しいかも♪