第19章 scene4:宴会場
NINOの手が、僕のパンティの中に入って来る。
僕は咄嗟に足を閉じようとしたけど、出来なくて…
だってさ、今日何度もイカされたけど、全部自分の“手”なんだもん。
人に触られることがどんなに気持ち良いか知ってる僕が、NINOの手を拒めるわけがない。
でもちょっと問題があるんだよね…
実は僕、さっきから…
「あ、あ、あの、ね…、足…」
「足? 足が…どうかしたの?」
NINOが眉間に皺を寄せて、不思議そうに僕を見る。
でも僕はそれどころじゃなくて…
「足…が、痺れ…て…、あんっ…」
「は?」
「足が痺れちゃって…、ああ…ん、もぉダメっ…」
「え?」
NINOに息子くんを握られたまま、ジンジンと痺れる足を投げ出した。
浴衣の裾が肌蹴て、パンティが丸見えになってるけど、もうそんなの構ってられなくて…
僕はジーッと動かず、ひたすらジンジンの波が通り過ぎるのを待った。
なのにさ、NINOったらさ…
「くくく、HIMEちゃんてホント…可愛い♡」
僕の息子くんを握った手をユルユルと動かしたりするんだよ?
そうなるとさ、当然だけど、
「ひゃっ…、む、む、むりぃ…っ…」
ジッとはしてられなくなって、ジンジンからも、NINOの手からも逃れようと腰を捩った。
だってさ…、出ちゃいそうだったんだもん…、ミルクじゃなくて別の物が…さ…
それだけは流石に避けたいから、僕はお布団の端をギュッと握って耐え続けた。
その間もずっとNINOはクスクスと肩を揺らしていて、良く見ると周りのスタッフさんも、坂本監督まで笑っていて…
渋〜いお顔をしていたのは、長瀬さんくらいのもんで…
僕は足の痺れが徐々に収まって行くにつれて、恥ずかしさが込み上げて来て…
「も、もお…、そんなに笑わないで? HIME…恥ずかしい…」
僕は赤くなったお顔を両手で隠した。
パンティから元気になった息子くんが、“こんにちはぁ♡”ってしてるのも気付かずに…ね。