第14章 日常5:素顔の僕とお姉ちゃん(?)
相葉さんに抱っこされ、僕が運ばれたのは、超・超・超シンプルな家具で統一された寝室で…
お姫様みたいなゴージャスで可愛いお部屋を勝手に想像していた僕は、ちょっぴり拍子抜けしてしまう。
そりゃね、NINOも僕も、その辺にいる男の子よりは…多少可愛い顔してるとは思うよ?
だって、さっきはあまりのギャップにびっくりしちゃったけど、良く見るとすっごく色白だし、無精髭なんか生やしてなければ、きっと美人さんだと思うし♡
でも素顔のNINOは、僕とそう違わないくらいに平凡な、どこにでもいるような男の子なんだもん。
普通にお友達とか来ちゃったら、困っちゃうもんね?
僕も実際そうだし。
僕は内心ガッカリしつつも、そーっと降ろされたベッドにポフンと身体を沈めた。
うわ…、見た目がシンプルだから、てっきり寝心地悪いかと思ったけど…、すっごくフカフカで気持ち良い♡
「じゃあ…、湿布貼って上げるから、ちょっと俯せになってくれる?」
「は…い…」
僕は腰の痛みを堪え、ゆっくり身体を反転させると、フカフカの枕に顔を埋めた。
あ、この匂い…
相葉さんの、まるで炭酸水のような爽やかな香りと、NINOのちょっぴり濃厚な、毒のある香りとが混じり合って…
なんだかドキドキしちゃう。
「ごめんね、ちょっと下ろすよ?」
「え、あ、はい…」
相葉さんがベッドに乗り上げ、僕の腰を跨ぐような格好になって、僕のジーンズのウエストに手を掛けた。
でも…
「ダメだよ、ちゃんとベルトも緩めないと…」
今度はNINOがベッドに乗り上げ、相葉さんと向き合うようにして僕を跨いだ。
そして俯せたままの僕の腰に腕を回すと、器用に僕のベルトを外し、ジーンズの前を広げた。
すると、そのタイミングを見計らったかのように、相葉さんが僕のジーンズを、下着ごとズリッと…
ほんとにズリッと、膝まで引き下ろした。
え…?
湿布貼るだけ…なんだよ…ね?