第12章 scene3:診察室
僕はお口の中で、ちゅぱちゅぱペロペロ…、松本さんの“Prince”を余すことなく味わった。
“KING”じゃなかったのは…、ちょっぴり残念だけど、元々お口の小さな僕には丁度良いサイズみたい♪
相葉さんみたく、喉の奥まで届く事もないから、オエッてなる心配もないし、NINOみたく太くて長くもないから、顎が外れそうになる心配だってない。
ふふ、松本さんのなら僕、永遠にハムハム出来ちゃいそうよ(笑)
僕は両手で松本さんの“Prince”を握り、無心で松本さんの味と匂いを楽しんだ。
すると松本さんが、僕の顔の上で腰を揺らしながら、
「君の口の中はなんて熱いんだ…」
彫りの深い顔を僅かに歪ませた。
そして、
「こんなに熱が高くちゃ、さぞかし辛かっただろうに…」
僕のお口から“Prince”を引き抜くと、“Prince”から出たモノで濡れた僕の唇を、微かに震える指で拭った。
ああ〜ん、そんなことしたら、せっかく塗ったリップが取れちゃうじゃない…
ま、どれだけ綺麗にメイクしたところで、汗ばんだ手で撫でられたり、僕自身も汗はかくしで、最終的には崩れちゃったりするんだけどね?
仕方ないことだって分かってるけど、少しでも長く可愛くいたいって思っちゃうのは、複雑な“HIME心”よね。
僕は舌先をちょろっと突き出すと、
「先…せ…、HIMEのお熱計って…?」
唇の上を右へ左へと動く松本さんの指をペロッと舐め…パクッと口に含んだ。
どう?
HIMEのお熱…何度?
期待を込めた目で松本さんを見上げる。
松本さんは指を二本三本と増やし、僕のお口の中を掻き混ぜながら喉の奥までグイグイと指を押し込んだ。
それには流石の僕も、
「ん…んぐっ…」
お腹の底から込み上げてくるモノを感じずにはいられず…
松本さんの指が僕のお口から出て行った瞬間、激しく咳き込んだ。