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BERKUT【PSYCHO-PASS】

第20章 楽園事件:11


ファスナーの下ろされる音がして、両手指が交互に結ばれるように繋がれる。片方は義手なので冷たく硬い。それでも伝わってくる物がある。宜野座の見下ろす目は憂いというより慈しみだった。優しい目に見守られているような気になった。
体の中心を割くように、大きな熱の塊が壁を押し避けてゆっくり入ってくる。痛みはない。それを知っているから受け入れるだけだった。指とはまた違う気持ちよさが奥に入ってくる。行き止まりになって先端がぎゅっと押し当てられると、彼は顔を歪めた。そのまま体を倒してきてまた顔は見えなくなった。体の重みがどこか愛おしい。絡めた指を外して肩にしがみつくと、彼の大きな手も同じようの肩を掴んだ。掴むとすぐに体の中から突き上げられた。中で肉が擦れ合うのが分かる。彼が呼吸を荒げると大きさを増してより硬くなった。それがの中のいろんなところを突いてまわる。宜野座は時々顔を上げては彼女の顔を確認した。まだ痛みはないのか、嫌がっていないか心配しているようだった。
つくづく優しい男の頭をは抱きしめた。どうか伝わって欲しいと思う、彼の優しさや自分を慈しんでくれていることに感謝しているのを。
太腿が持ち上げられ片足が彼の肩にかけらると、繋がるところはどれだけ露わになっているだろう。今までの態勢よりずっと奥にぶつかるようになった。そこが突かれる度に脳内が麻痺していく。快感に何も考えられない。また絶頂が来そうだった。それなのに宜野座は途中で動きを止めて熱くなった肉棒を抜いた。二人とも呼吸が乱れている。
宜野座はをうつ伏せにさせると、直ぐに挿入した。どちらのものとも言えない愛液に塗れたそれはすんなり侵入を許す。熱もそのままだ。なのに向きが変わるだけで伝わる刺激が全く違う。は思わず入れる瞬間に声を上げてしまった。さらに体重がかけられる。重みでより深く入った気がした。背後からも容赦なく突かれる。

「うぅ…締まる……」

どこかを突いたときに中からきゅっと縮むように締まった。体が素直に反応したと見なして、その一点を集中的に突き刺す。が朦朧としながら息を荒げていることから彼女にとって良い所であったと思い、さらに突き続けた。突いて、押し付けて、その度にヒクヒクと締まる。意識が飛びそうになった。もう我慢できない。
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