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終わりのない夏
第3章 夏景色
「啓太、これ被っていきな」
お袋が啓太に麦藁帽子を被せた。
「おばあちゃん、ありがとう!
おじいちゃん!早く虫取りに行こう!」
啓太は虫籠と虫取り網を持って駆けて行った。
「お前の子供の頃にそっくりだね」
お袋は俺の顔を見て笑った。
あの夏の景色。
今は息子が向日葵畑を駆け回っている。
あの頃の俺のように…。
end
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