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【短編集】夢路【B-project】

第1章 恋祭り【愛染健十】


我慢してたって、どーゆーこと?
わからないけど、なんか、健十くんがおかしい。

「健十くん、どうしたの、酔ってるの?」

手がシャツの中に入ってきた。

「だ、ダメだよっ。」
「なんで?彼氏、ずっと浮気してるじゃん。ゆかりのこと、そんな風に扱うの、もう我慢できない。俺にしろ。」
「へ…?んぁっ!」

健十くんの細い指がわたしの乳首をころころ弄っている。
健十くんの視線が熱い。

「お前が好き。」

言ったあと、深く口付けられた。

「んっ!ん…ぅ…はぁっ…」

舌を絡め、口内を犯される。
キスしながら、シャツを捲られて、両手で胸を弄られている。
健十くんが、わたしを………?
ぼーっとする頭で一生懸命考えていると、口が離れ、銀の糸が2人を繋いだ。健十くんは、優しく微笑んだ後、わたしの胸に口付けた。

「あっ!あぁん。」
「可愛い声。俺が好きだから感じるんでしょ?」

健十くんが乳首を口に含みながらわたしに問いかける。
わたしが、健十くんを、好き?
全然見えないしわからないけど、一つだけ解っていることは、いま密室で二人きりで、半裸で身体を重ねていて、それが気持ちいいということだけだった。

ショートパンツをさりげなく脱がされ、パンツの中にひんやりとした手が入ってきた。

「あっ!」

わたしの小さい中心をくるくる弄っている。

「身体は正直だな。びしょびしょ。」

そう言われて、身体がビクッと跳ねた。
なんだか、甘い痺れが、腰に溜まっていく。

「あ…ん、なに、これ。」
「ん?もしかして、ここ触られるの初めて?」

わたしがこくんと頷くと、健十くんは満足そうにニンマリ笑った。

「じゃ、イッたことないんだ。」

健十くんが手を早めると、ジンジンと甘い刺激が溜まって、感覚が痺れてくる。

「あっ、あっ、なんか、きちゃう。」
「受け入れて。」
「あっーーーー」

お腹がびくんびくんと痙攣して、わたしは初めて達してしまった。

「はっ、はっ…」
「可愛い…ゆかり…愛してる。」

軽くわたしにキスした後、わたしの愛液で光る指を舐めとって、健十くんはズボンを下ろした。

「もう入れていいよね?」
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