第13章 Capture!〈遠坂 雪音〉
足の甲が丸出しの靴なのに全然痛くない!消耗している気もするけど、それ以上のパワーが込められている。
「魔神ペガサスアーク!」
天馬君も化身を出して応戦する。しかし、やはりアームドには追いつけない。アームドと言うと何処となく鎧を想像するが、私はどちらかと言うと鎧の様なゴツゴツした感じでは無く、漢服や中国の伝統衣装にありそうな感じのフワフワしている。
『天馬君!』
「分かった!」
天馬君からパスを貰った。誰も近付かせない。絶対に一点は決めてみせる。
『ゴッデスフィーバー!』
「何っ⁉︎」
化身アームドって凄い…!威力が普通のシュートに比べて段違いだ。
「凄い!一点決まった!」
『やりました!』
「まだだよ…」
一点を許してしまった事に少し怒りが芽生えたのか、どんどん相手はパワーアップしてくる。でも、見た所アームドを使用しているのはキャプテンのアルファのみ。
『行かせません…!』
「ふん!」
相手のチャージに耐えられず尻餅をついてしまった。化身すら出していないのに、何というパワーなんだろう。
「雪音!」
『大丈夫です!それより、ディフェンスの皆さんお願いします!』
ディフェンス陣が頷き止めに入るが、アルファに渡ったが最後、止める事は出来なかった。
「そろそろだね…」
『あ、もうそろそろ前半が終わります』
「そうでもあるんだけど…。来るよ。3、2、1…」
すると、突然空に私が此処に来るまでに乗ってきたキャラバンが現れた。
「ワンダバ!例の物取ってきてくれた?」
「勿論だ!」
すると、いきなり両極端に銃の様な物が付いた物を取り出した。
「フェイ!行くぞ!」
そのまま何が起こったのか…言葉に表せないくらい凄い事が起こった。
『一体何が…』
「後半が始まるね」
何となくで言葉に表すとまずは片方の銃からティラノサウルスの映像の様な物が出てきて、もう片方の銃をフェイ君に向けた。それから「融合」とでも言えば良いのか、とにかくフェイ君の見た目も変わって本当にびっくりした。
『行きましょう…!』
「うん!」
後半が始まって暫くした時だった。プロトコルオメガがいきなり試合を放棄して帰っていった。つまりは私達が勝った訳だけど…何となくモヤモヤするというか…。
「じゃあ僕達の勝ちって事で良いよね」
何ともはっきりしないが、一応そういう事なのだろう。