第7章 Reduction!〈遠坂 雪音〉
「来たわね。作るわよ」
『はい!』
「待ってよ〜!玲奈ちゃん!」
「遅い」
「だってヒロト君が離してくれないから」
「ば、ばかっ!子供の前でする話じゃないでしょうが!」
「えへへ…」
『?』
「良いから、ちゃっちゃと作るわよ!」
三人でテキパキと2〜30人分のご飯を作っていく。でも、単純計算で、ハンバーグはそれ相応の数を作らなくてはならない訳で。
「は〜つっかれる」
「肩凝るわぁ〜」
「アンタはその胸が原因でしょうが」
「さっきはそういう話するなって言ったじゃん!」
「煩い」
「理不尽!」
『二人とも、手を動かさないと終わらないんですけど』
「後で此奴引っ叩いといて良いから」
「えっ…」
玲奈さんは相変わらず瑠璃さんに当たりは厳しいけど、信頼ゆえにという所もあるのではないだろうか。でも、二人とも本当に羨ましい体型で、私もあんな風になりたいけど…。胸はちょっと無理そう…。
「セノ◯ックでも買おうか?雪音」
『い、良いです!毎日牛乳飲んでますから!』
「う、うん…?」
「ラストぉ〜!終わったぁ〜…」
『後は焼くだけですね』
此処からが結構大変だったりするんだけど…。でも、此処まで作った私達は凄いと思う。
「そう言えば雪音ちゃん」
『はい』
「今週末、ブラジャー買いに行こうか」
「あ、私も行く」
『ぶ、ぶらじゃー、ですか?』
「うん、本当は春休みに買ってあげる予定だったんだけどね。今週末なら私も空いてるし、玲奈ちゃんもいるしね」
『わ、分かりました…!』
帝国の制服がブラウス系ではないとは言え、確かに皆ブラジャーをしている。恐らく菖蒲ちゃんも。
「楽しみだねぇ」
「…」
「えちょっと、何?その顔〜!」
ちょっと心配かもしれない。
ーー週末
「これも良いね〜!」
『あ、あの、瑠璃さ…』
「いや、雪音には絶対こっち」
「え〜?こっちだよ!」
『八神さ…』
「っていうかさ。どっちも買っちゃう?どうせ一つじゃ足りないし…」
「仕方ない…。雪音、好きなデザインある?AAAカップのならほぼ大丈夫だけど」
『じゃ、じゃあこれで…』
「値段気にしなくて良いのに」
極力安いものを選んだのがバレてしまった。でも、私のよりは、もっと皆にお金をかけて欲しい。ただでさえ皆に迷惑かけてしまったみたいだし。
「ねぇねぇ!お茶しようよ!折角女子だけなんだし!」