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Diva!【イナズマイレブンGO】

第7章 Reduction!〈遠坂 雪音〉


『そ、そうですけど』
「これを持って写真撮ったら、それなりにモデルっぽくなるんじゃね?」
「写真は任せて」
「これをこうして…足を片方曲げて?」
『は、はい?』

ベンチに座りながら、葵さんの言う通りに片足を曲げて、軍帽を少し手前に傾ける。

「そして顔を作る!」
『はい!』

勢いに呑まれて、顔をキメてしまった…。その瞬間を茜さんに取られてしまった。

「カッコイイ!」
『それは軍服効果なのでは…』
「皆に焼き増ししてあげる」
『い、良いですよ!そういう事しなくて!』
「皆、欲しいでしょ?」
「欲しいです!」
「ああ!」

全然、要らないよ…!絶対に要らないよ!こういうのは菖蒲ちゃんの方がカッコいいのになぁ。

『そ、そうです!仕事しましょうよ!仕事!』
「そうだね。じゃあ私と一緒に洗濯しに行こっか」
『はい!』

漸く仕事にありつき、部活が終わるまでせっせこ仕事をした。

「助かったよ。ありがとう、雪音ちゃん」
『いえ、気にしない下さい!』
「雪音!帰るよ」
『狩屋君。私、これで失礼しますね』
「うん、バイバイ!良ければまた来てね」
『はい、時間があれば!』

葵さんに手を振って、狩屋君とお日さま園に帰る。

『狩屋君、ヒロトさんに黙っていてくれて、ありがとうございます』
「まぁ、言ったら言ったで面倒臭くなりそうだし」
『そんなとこだろうと思ってました』
「剣城クンとは一緒に帰らなくて良いわけ?」
『狩屋君から誘ったんじゃないですか。でも、大丈夫です。今日は早く帰って勉強しないと、追いつきそうに無いので…』
「本当、勉強熱心だよな」
『そういうわけじゃ無いですよ。皆に置いて行かれたら嫌じゃ無いですか。それに、帝国は勉強について行けないと入った意味が無いですし』
「まぁ、そうだけど」

帝国は文武両道がモットーであり、勉強も部活も両立するというのが全体の目標らしい。と言っても、私は部活に所属してないけど。

「サッカーやらないの?雪音は」
『帝国は女子サッカー部はないので…。それに部活も強制じゃ無いので、入るつもりは無いです』
「へぇ〜」
『それに、私はお日さま園の皆といる方が楽しいですから』
「まぁ、それも良いんじゃない?」
『狩屋君はサッカー続けているんですね』
「それしか無いからね」

確かに、狩屋君はずっと施設に来てからサッカーをしていた。
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