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Diva!【イナズマイレブンGO】

第7章 Reduction!〈遠坂 雪音〉


「葵、どうしたのって…雪音!」
『こ、こんにちは、天馬君…』
「皆さん!聞いてください!雪音ちゃんが言いたい事あるみたいです!」
『あ、葵さん!』
「ん?」

ん?じゃないよ!心の準備、全然出来てないのに…!仕方ない、腹を括るんだ。言うなら、今の時間しかない…!

『あ、あの…!ホーリーロードの決勝戦の際は、本当にすみませんでした…!』

頭振り切れるんじゃないかって言う位の勢いで頭を下げた。何の反応も無いから、凄く不安なんだけど、皆どう思ってるんだろう。

「そんな事、皆気にしてないよ」
「頭を上げてくれ。君の事は鬼道コーチから聞いていたんだ」
『は、はい』
「それに、俺達は君のおかげで自分の欠点にも気付けたんだ」
『い、いえ…』
「気にしなくて良いよ。雪音」
『ありがとう…ございます…』
「折角だし、一緒に練習しようよ!」
『今日はスパイク持ってなくて…。その、謝罪だけする予定だったので…』
「じゃあ、一緒にマネージャーの仕事手伝ってくれる?」
『はい!』

今までマネージャーの仕事はやった事が無かったから、丁度良かったのかもしれない。女子力(?)をつけるには持ってこいの筈だ。

「アンタ、なかなか良い顔してるね」
『は、はい?』

意気込んで仕事を貰おうとしたら、他の女子マネージャーと葵さんに囲まれた。

「こうすれば可愛いんじゃ無いですか?」
『え、あのっ?』
「お〜!良いな!これにゴスロリとか着せればまんま人形じゃねぇか!」

一人、物凄い勢いで写真を撮って来るんだけど…私を撮っても何も良い事無いと言いますか…。

「雪音ちゃん可愛い…!」
『お、お世辞は良いですよ!』
「そうだ自己紹介してなかったな。アタシは瀬戸 水鳥!よろしくな」
「山菜 茜。よろしく」

何というか、個性豊かと言いますか…。凄いなぁ。雷門って毎日楽しそう。

『宜しくお願いします。遠坂 雪音です。帝国学園の一年生です』
「帝国ってすげえな!受験受かったのか?」
「受かってないと、この制服着てない…」
「確かに…」
「女子も軍帽とかあんのか?」
『ありますよ。皆さんに謝る予定だったので、敢えて被りませんでしたが、鞄に入ってます』
「ちょっと待ってね…」

いそいそと葵さんが私の髪を右側サイドに三つ編みにした。最後に赤いゴムできっちり結ぶ。

「お前の軍帽、これだろ?」
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