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Diva!【イナズマイレブンGO】

第6章 Collapse!〈遠坂 雪音〉


謝りたいのに、何をしたのかさえ覚えていないなんて…。最低だ。こんなんじゃきっと謝っても許してもらえないのかもしれない。

「雪音?」
『私は…本当に酷い事をしてしまったんだと思います。雷門の皆さんを傷付けて…』
「こんな事言うのもあれだけど…雷門は…本当に皆ボロボロだった」
『…』
「聖堂山と前半、雪音達ドラゴンリンクと前半後半両方。それもあったんだろうけど…」
『私には…やっぱり謝る事しかできません』
「うん、応援してる。でもきっと、雷門の皆は許してくれるよ」
『…』
「じゃ、私そろそろ行くね。今日はゆっくり休んで」
『はい』

いきなり静かになった病室になんとなく寂しさを感じながら、夕食の時間までもう一眠りする事にした。


ーー翌日

今まで進んでいなかった勉強を進めようとして、ベッドに付属しているテーブルに向き合っていると、ノックの音が聞こえてきた。

『はい』

中に入ってきたのは、剣城くんと恐らく天馬君、だっただろうか。

「身体は大丈夫なのか?」
『はい。副作用で2週間は入院だそうですが…』
「そうか」
『あ、あの…天馬君、でしたよね』
「う、うん」
『本当にすみませんでした。友人から聞いて、本当に酷い事をしてしまいました…』
「ううん!気にしないでよ!」
「と言っても、プログラムで操られてたんだろ」
『あ、ご存知だったんですね』
「鬼道コーチから教えて貰ったんだ」

誤解を払拭してくれるなら、それはそれでありがたい。

『意識は無かったとしても、やってしまった事には変わりは無いので…』
「皆、気にして無いよ。大丈夫だよ!遠坂さん!」
『雪音で良いですよ。それなら良かったですけど…改めて、また退院したら、謝罪に行かせて頂きますね』
「り、律儀…」

でも、剣城くんと天馬君が来てくれるなんて意外だったなぁ。

『今日は来てくれてありがとうございます』
「兄さんの見舞いもあったから」
『だから天馬君も来てくださったんですね。ありがとうございます』
「ううん。実は俺も雪音に言いたい事があったんだ」

天馬君がそう言うと、剣城くんが少し固まった様な気がした。何かあったか聞こうとも思ったけど、今は天馬君の話に集中する事にした。

「雷門に来て、俺の弱点を教えてくれた時の事、俺本当に感謝してるんだ」
『気にしないで下さい。私がやりたくてやった事ですから』
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