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Diva!【イナズマイレブンGO】

第33章 Girls!〈天晶 瑪瑙〉


『こういう時になんて言ったら良いか分からないけど、ちゃんと2人で話し合った方が良いよ。言わなきゃ分からない事って沢山あるから』
「そうですね。京介とちゃんと話してみます」

京介君は辛いだろうな。身近な人ばかり病気になって。自分には何もできない無力感を味わう事になる。私も、そうだった。

「雪音は、手術怖くないの?」
「正直あんまり実感湧かないんだよね。今こうして元気に歩けてるわけだし、死ぬビジョンが見えないっていうか。何にもなれてないうちに死ねないなって思ってさ。やっぱり沢山生きて楽しい事一杯やりたいじゃん?」
『そうだね。それくらいに思っていた方が手術も成功するかもしれないし』
「だから、いつもの京介でいてくれた方が私も嬉しいんだけどなあ…。そうもいかない事は分かってるんですけど」

なんか本当に雪音ちゃんと京介君の間にはいろんな事件が起きすぎるというか、出来事が多すぎるような気がしている。平和に2人が仲良く出来たら良いのにと願わずにはいられない。

「まぁ、何にせよお話ししなくちゃ。抱え込んじゃうタイプだから」
「2人とも不器用なんだから」
「菖蒲には言われたくないもーん!」
『あらあら』

幼馴染と言うだけあって随分と仲が宜しい様子。雪音ちゃんの記憶が無くなってしまっても、お互いに強い絆があったからこそ今もこうして笑い合えているのだろう。

「まぁ暗い話はここまでにして、瑪瑙さん」
『何?』
「もし良ければメイク教えて貰えませんか?」
『2人とももう充分よく出来てると思うんだけど…まぁ私で良ければ…』
「やった!」
「もう、あんまりはしゃがないの。お店なんだから」
「う」

あんまりに母と子のようなやりとりなので思わず笑ってしまった。どちらかと言えば藍お姉ちゃんと瑠璃お姉ちゃんのような関係かな。

『菖蒲ちゃんって、藍お姉ちゃんにそっくりだね』
「藍さんって…瑪瑙さんのもう1人のお姉さんですか?」
『そうだよ。しっかり者で、忙しい瑠璃お姉ちゃんに代わって私達の面倒を見てくれてたの。だけど、たまーにちょっと抜けてるところがあって、そういうところを他の兄弟達でカバーするんだ』
「良い兄弟ですね」
『そうだね。皆今でも仲良しだよ。藍お姉ちゃんはもうバリバリ働いて海外で働いてるけど…』
「キャリアウーマンですか?凄いですね」

私の自慢の姉の1人だ。
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